「痞」という病いからの 水俣誌々パート2
最首悟
どうぶつ社
2010年
カバー・本ともに良好です。書き込み見当たりません。
石牟礼道子はただならぬ作家であって、人間の素朴なお人好し性のその先に人を誘って行く手練、すなわち毛頭誘っている気配なしに誘って行く、あるいは首根っこを掴まえて強引に連れて行く技に長けている。
「あねさん、あねさん」の主婦は、石牟礼道子の本を読まない。
読む必要はないともいえる。
石牟礼道子が読者を連れて行こうとする場にこの主婦はそもそも居るかもしれないからだ。(本書より引用)
水俣病は公式確認から半世紀以上も経つのに、未だ解決の見通しが立たない。どうしてそうなったのかこれを解くには政治・経済・社会的な、そして学問的な要因・問題を多角的に検討しなければならない。そして、その帰結として、根本的に軽んじられてきた“いのち”というものが見えてくるだろう。(カバーより)
「目次」
1 病い(水俣と国家/水俣の傷み ほか)/2 語り部(共生の海/報い ほか)/3 第三者(今、水俣について思うとき/相思社に想う ほか)/4 いのち・問学(水俣病の現在/環境危機への対処 ほか)/おろおろ神─あとがきにかえて
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