海を流れる河
石原吉郎
花神社
1974年初版1刷
帯にヤケ・痛みあり。
函にヤケ・ヨゴレあり。
表紙にヤケ・ヨゴレあり。
本文にヤケあり。
中古感ありますが良好です。書き込み見当たりません。
「生きていてよかった」というような言葉は、私には嘲弄以外のなにものでもない。
希望を捨てるという希望が、まだ残っている。
情報は、すくなくとも一日おくれて到達すべきものである。情報の急速さは、不安のしるしである。
死者がもし、あの世から告発すべきものがあるとすれば、それは私たちが、いまも生きているという事実である。
一人の死を置きざりにしたこと。いまなお、置きざりにしつづけていること。大量殺戮のなかのひとりの重さを抹殺してきたこと。これが、戦後へ生きのびた私たちの最大の罪である。(本書より引用)