
5月13日(月) カライモ学校 第50回 岡村淳ライブ上映会『“アマゾン水俣病”と“勝ち組老人”』
カライモ学校 第50回
岡村淳ライブ上映会『“アマゾン水俣病”と“勝ち組老人”』
5月13日(月)17時30分〜19時30分頃(本屋は10時から開店しています)
上映後、岡村淳さんによる解説と質疑応答あり
定員20人
※ご予約お願いします([email protected]/0966-84-9277)
水俣市白浜町8-36 カライモブックスにて
※駐車場お問い合わせください
入場料500円+岡村淳さんへのカンパお願いします
京都のカライモブックスで5度のライブ上映会をしてくださったサンパウロ在住の記録映像作家の岡村淳さんが、サンパウロから水俣のカライモブックスにも来てくださいます。うれしい。いっしょにみましょう。すぐじゃなくてよいので、そしていっしょじゃなくてよいので、それぞれがそれぞれの場所で考えましょう。なぜアマゾン水俣病は起きたのか、なぜ水俣病は終らないないとわざわざ言わないといけないのか、勝ち組老人はわたしかもしれない。
上映作品(2本)
・『アマゾン新水俣病 水銀汚染と闘う医師』1992年(40分)
1980年代半ば頃から、アマゾン各地でゴールドラッシュが発生した。
かつての河床に埋もれる砂金を目当てに、一攫千金を狙う人たちがアマゾン奥地に群がった。
いっぽう砂金の採取に際して、大量の水銀が環境中にばら撒かれ続けた。
アマゾン河の大支流でゴールドラッシュのメッカとなったタパジョス川のほとりにあるサンタレンの町の開業医・ブランシェスさんは、金仲買商の乱立する町に水銀ガスによる中毒患者が生じていることを発見した。
さらに深刻な有機水銀中毒の発生を心配したブランシェスさんは、タパジョス川をさかのぼり、魚を多食する奥地の川岸の集落の巡回診療を開始したが…
80年代終わりから独自に調査を行ない、それまで活字メデイアに発表していたアマゾンの水銀汚染問題について、岡村監督はついに映像でまとめることになった。
この作品以来、記録映像作家の肩書きを名乗ることを決意する。
・『大東亜戦争は日本が勝った!ブラジル最後の勝ち組老人』1996年(40分)
アマゾン源流地帯、ブラジル・マットグロッソ州で古代遺跡の調査をしていた岡村監督は、現地の町で奇妙な老日本人移民についての噂を聞いた。
その人は今日でも日本が第二次世界大戦に勝ったと信じているという。
かつてブラジル社会を脅かした「勝ち組」の残党だ。
何度も通う岡村監督に、その老人は秘蔵の「日本戦勝の証拠写真」を見せて、勝利の経緯を語ってくれた。
老人はさらに、1999年に世界に何かが起こる、と不気味な予言をする。
その後、老人は家族と共に消息を絶ってしまった。
ようやく新居を探し出して、再び訪ねるが・・・
勝ち組老人との5年間の交流の記録。
岡村 淳(おかむら じゅん)監督プロフィール(西暦2024年2月版)
西暦1958年生まれ、東京都目黒区出身。
早稲田大学第一文学部にて、現代日本文化に潜む縄文文化の痕跡を研究。
1982年、日本映像記録センター(映像記録)入社。
牛山純一代表プロデュ―サーにテレビ・ドキュメンタリーの作法を叩き込まれる。
「すばらしい世界旅行」「知られざる世界」(いずれも日本テレビ系列放送)の番組ディレクターを担当し、主に大アマゾンシリーズなど中南米取材を担当。
1987年、フリーランスとなりブラジルに移住。
1991年、「フリーゾーン2000」(衛星チャンネル)の取材を契機に小型ビデオカメラ使用の単独取材のドキュメンタリー制作に開眼。
以降、記録映像作家としてNHK、朝日ニュースター、東京MXテレビなどで20本以上の作品を放送。
1997年より自主制作によるドキュメンタリーづくりを開始。
ブラジルなどの日本人移民、社会・環境問題などをテーマとした作品の制作を継続中。
自主制作の代表作に「郷愁は夢のなかで」(1998年)、 「ブラジルの土に生きて」(2000年)、「赤い大地の仲間たち フマニタス25年の歩み」(2002年)、「アマゾンの読経」(2006年改訂)、「あもーる あもれいら」三部作(2007-2012年)、「橋本梧郎と水底の滝」シリーズ(2011年~)など。
作品のDVD化やレンタルをせずに、制作責任者である岡村の立会いを原則する「ライブ上映会」を続けている。
「ひとりでもご覧になりたい方がいればおうかがいする」という方針で、日本とブラジルをはじめ、台湾・アメリカ・チリ・アルゼンチン・オランダ・メキシコなどでライブ上映会を実施。
2013年にはじめての著書「忘れられない日本人移民 ブラジルへ渡った記録映像作家の旅」(発行:港の人)を刊行、日本図書館協会推薦図書となる。
ツイッター名は@junbrasil、facebookは本名・岡村淳、Instagramは JUN OKAMURA(junokamura2310)で発信中。
2020年末、YouTubeに「ウルトラJ:チャンネル岡村淳/UltraJ:Canal JUN OKAMURA」
https://www.youtube.com/channel/UCoi76qjBFhyhpPkndSdV3GQ
を開局し、ラインナップ増殖中。
岡村淳さんHP(http://www.100nen.com.br/ja/okajun/) より引用